
皆さまこんにちはこんばんは。ケモミミ本舗 たぬぬです。
低山ブーム
実はここ数ヵ月で低山(1000m未満程度の低い山)に登る楽しみに目覚めまして、いつもの自転車は室内でのローラーに替えて、外では山にばかり出かけています。
(いわゆるハイキングですね)
病気をしてから体重が増える一方で、低山とは言え山に登るのは一苦労なのですが、頂上に着いた時の達成感は大したもので、それがこんなにお手軽に手に入る(なんせ低山なので)ならやらない手はないでしょう。
などと新しい楽しみが増えたことに一人悦にいっていたのですが、なんとこの低山登山、今世間でブームになっているらしいではありませんか。
えー。
自分で見つけた(つもりになってた)楽しみが世間的なブームに乗っただけな流れになるのー?
などとちょっとモヤってしまいましたがまぁそれはそれ。
普段行かない場所に行くというのはいろいろと新しい発見に満ちているもので、その山の植生だったり地層だったり、もっと言えば山という資源の保全状況の危うさだったりが実際に目の前に展開されるわけで。
まぁなんとも楽しい道ゆきになるわけです。
啓蟄とSFTS
そして季節は冬から春に移り、静かだった山はウグイスの鳴き声が響き、顔の周りをコバエが飛び回り、足元にはよく分からない小さな生き物が走り抜けていくようになってきました。
暖かくなってくると先ほどのコバエのように虫たちも活動し始めるわけですが、その中には人間には歓迎されないものも多く含まれます。
低山で気をつけなければならないのはやっぱり接触頻度の高さ的なヤバさから言えば、ダニや蚊が筆頭に挙げられるのではないでしょうか。
これらは病原体やアレルゲンも高頻度にぶち込んでくるので油断できません。
ダニはSFTS(重症熱性血小板減少症候群)がかなり有名になったのでその危険性は皆さまもよくご存知だと思います。
この時期になると、河原や草むらでのダニ対策の注意喚起をよく耳にしますし、実際ダニの対策に対する意識は一般に浸透していると思います。
(↓2年前のブログですがこちらでSFTSについて詳しく書いてます)
つい先日にも感染した人のニュースがありましたね。
NHKニュース「鹿児島県 マダニ媒介の感染症 SFTSことし初確認」
SFTSはダニの媒介によってSFTSウイルスが感染することによって起こるのですが、発生事例を見てると特にダニの噛みあとがなかったり何回も検査した1回のみでウイルスが検出されただけだったり、なんだかぼんやりしていてちょっと気味の悪い感染症です。
治療も対症療法くらいしかないらしいし、重症化すると死亡する場合もあるのでだいぶ怖い病気ですね。
(アビガンは使えるようです)
結局は多くの感染症がそうであるように予防に努めることがベターである、というすっきりしない結論になってしまうようです。
ペットとダニ、ペットと人
もちろん人だけでなくペットも感染しますので散歩や外遊びの時には草むらに注意しましょう。
ちなみに、草むらに全く近づかず、積もった枯葉の上を歩いただけなのに、めちゃくちゃ犬にダニがくっついていたことがあるので(実体験)、お散歩の後にダニチェックすることをお忘れなく!
お散歩直後に発見した段階ではダニが吸血を始めていないと思うので、ダニを見つけた場合には、すぐにシャンプーしてダニを除去しましょう。
(軽く洗っただけではダニは取れないので注意)
もちろん、ペットは部屋の中に下ろさずに風呂場に直行です。
ダニが部屋に入ったらそれこそ大変なので。
ペットに付けていた首輪も洗濯しましょう。洗濯すればさすがのダニも死にます。
(人の服もしっかり洗濯しましょう)
対策としては、ダニは物理的な熱に弱いので、寝床にまで侵入された場合は熱湯で掃除するのが有効です。
ペット自身にはダニ駆除薬(病院で処方してもらえます)を使うのも手です。
ペットにSFTSが感染し、それが飼い主に感染した事例もあるので、しっかり対策しましょうね。
何よりダニに噛まれるともんのすごく痒くて不快なので。
(マダニはどの段階でも吸血能力があるので厄介!)