足の話

皆さまこんにちはこんばんは。ケモミミ本舗です。

牛の蹄(ひづめ)は2つ、というのは有名ですが、豚の蹄はいくつあるかご存知ですか?
鶏の指は何本?

今日はちょっと足の話をしてみましょう。

家畜の足

家畜の健康の要(かなめ)、足

足腰が弱る、なんてよく言いますが、家畜でも足はとても重要な部位です。
関節や蹄などに炎症が起きると人と同じように痛がり、身体に大きな影響が出てきます。
例えば乳牛なら乳の出が悪くなったり、乳質が落ちたり。
お肉になる豚だと体重の増えが悪くなったり。
足の病気は体重が重いほど影響が大きいので、家畜だと乳牛が1番目につく感じですね。

足の病気はバカにできません。
立てなくなったりすると、それだけで飼育ができなくなります。
家畜の場合、それは「廃用」につながります。
(廃用=屠殺されて肉にされること)

家畜の身体を支える足

足の構造は基本的に人と同じです。

前足は肩甲骨から肩関節、肘、手首、蹄(指)とつながり、後ろ足は股関節から膝、足首、蹄(指)、となります。

偶蹄類である牛や豚、山羊の蹄は2つで、これは人で言えば指2本で脚を支えているような状態になります。
馬は奇蹄類で蹄は1つです。人で言えば中指だけで支えている状態です。

鶏は指4本(オスだとさらに蹴爪があります)で、ウロコ状の皮膚に包まれています。

家畜の足はどう守られているのか

家畜の足回りの環境

濡れた靴を履くと不愉快になりますよね。
家畜も同じように濡れた環境だと細菌の繁殖が盛んになり足を悪くしやすくなります。

なので、畜舎の床はなるべく乾くように手入れされています。
寝起きする場所ではマットを敷いたり滑りにくくすることも足の病気の予防につながります。
(滑ることで股関節も痛めたりするのでベッド周りを整備することは蹄以外にも牛を守ることになります)

足のお手入れ

放牧されていたり広い場所を移動できるような農場でない場合、爪が伸びてきます。
爪が伸びすぎるとまた違う病気に罹りやすくなるので、定期的に爪切りをします。
爪を切らないと滑ったり歩きにくくなることにより足の関節を痛めたり、いいことは全くありません。
牛は身体が大きく重いので一度関節を痛めると治療も長期化し、長く苦しむことになります。

最近はYoutubeでも牛などの爪切り(というより蹄を削る)をする動画もたくさんアップされていますね。
上手に切ってもらうと牛も気持ちよさそうに歩くので、見ててほっこりします。

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