皆さまこんにちはこんばんは。ケモミミ本舗です。
みなさん、川遊びは好きですか?
今日は川遊びとレプトスピラの関係の話です。
レプトスピラ、耳慣れない言葉ですよね。
これは人獣共通感染症で、「レプトスピラ症」と言われる細菌性疾病です。
レプトスピラはスピロヘータ目(有名どころでは梅毒がありますね)に属している細菌で、らせん状の構造をしているため、口からだけでなく、皮膚からも!感染します。(ドリルがグリュうううううっと入ってくるイメージです)
参考 厚労省 HP
では、川遊びとどう関係してくるんでしょうか。
レプトスピラはいろいろな動物が保菌していますが、野ネズミもその中のひとつです。
野ネズミの腎臓に感染したレプトスピラが尿として排泄されて、それらが土壌(地面)に落ちます。
レプトスピラは土壌中でも何ヶ月も生きるので、その間に雨が降って川に流れ込むこともあります。
そして、汚染された川で遊んでいるうちに感染する、ということになります。
(100%感染するわけではないのでご注意)
感染すると重症例では黄疸や出血など、軽症でも風邪の状態になります。
土壌からの感染も多いので、猟犬などでの感染例もよく聞きますね。
ただ、この病気は、「確定診断」という「レプトスピラ症のお墨付き」を取らないと病気として認識されず、また、国に発生しましたという届け出をしないと発生として公表されません。
(家畜保健所で確定診断された場合は家畜保健所から国に届け出します)
厄介ですね。
川遊びは楽しいですが、こんなこともあるんだなぁ、と頭の片隅に置いておいてくださいね。
ちなみに川にはレプトスピラだけでなく大腸菌や寄生虫なんかもたくさんいるので注意注意。
なるべく上流のキレイな水のところで遊ぶようにして、あまり顔を水につけず(水を飲んでしまうようなシチュエーションを避けるという意味)、遊んだ後はしっかり真水で身体を洗いましょうね!