カエルツボカビ病はどうなった?

皆さまこんにちはこんばんは。ケモミミ本舗です。

カエルツボカビ病って聞いたことありますか?
なんだか発音がクセになるので何回も言いたくなると思いません?(カエルに怒られそう)
実は私も全然詳しくなくて、ニュースだったりナショナルジオグラフィックだったりで見聞きした程度なんです。
読んで字のごとく、カエルにカビが感染して皮膚がやられることによって呼吸できなくなったり免疫力が低下したりして衰弱したり死亡したりする病気らしいですね。
国立環境研究所HP カエルツボカビ病について

カエルツボカビ病自体、わりと最近確認された病気で、初めて確認されたのが1998年、日本で確認されたのが2006年らしいです。

報道された当初は、もう国内のカエルはもうダメだ全滅してしまう!ってくらいの絶望的な感じでした。
カエルにあまり思い入れのない私ですらはっきり覚えているくらいなのでその界隈の不安や懸念は相当だったと思います。

私はそりゃあもう清々しいほど両生類について何も知らないのですが(小学生のころ教室で卵から成体まで育てたカエルが全ての知識です。解剖は何体かやりましたけど)、カエルは生態系の中でそれなりに重要な立ち位置にいるらしく、カエルいなくなったら大変じゃん!とずいぶん騒がれていました。

まぁ、カエル、めっちゃ害虫?食べるらしいですしね。
少なくとも田んぼからカエルいなくなったら相当大変だろうなぁと。
害虫捕食担当はカエルだけではないかもしれませんが、それでも大変になりそうなのは想像に難くありません。
お米いただく立場としては農薬の量は少ない方が嬉しいですし。

未知の病原体が出てきたら感染状況だったり遺伝子解析だったりとさまざまな調査・研究が始まるわけですが、日本で確認されて数年で全国的な調査結果やDNA検査結果がじゃかじゃか出てきて研究者の皆さんのカエル愛の凄さを思い知りましたね。

曰く、日本にも古くからカエルツボカビ病が定着していたらしいこと、日本固有種においても見つかったこと、カビが確認された個体でも元気なものもあったこと。

私たちが生きる環境には至るところに細菌やカビがはびこっていて、そこに生きる生物たちと絶妙なバランスを取りながら生態系を形作ってるわけですが、このツボカビ病もそのひとつであったようですね。
でもそのバランスが何らかの原因で崩れると、世界的なニュースになったように大量死につながっちゃったりするわけですから、ホントに面白いなぁと。

で、だいたいそのバランスを崩す原因を作るのが我々人類だったりするわけですから、もうこれは私たち自身が巨悪的な「運び屋」になりうることを重々自覚して活動するしかないですね。
(今回のツボカビ病についても人間が運んだことが推察されています)

散歩中の田んぼから聞こえてくるカエルの声を聞きながら、ああ、今年も生き残ってくれてるなぁとの思いとともに目に見えないくせに絶大な影響力を持つ微生物に思いを馳せるのでした。


あ、ちなみにカエルの治療は可能だそうです。
臨床はさっぱりなのでどういう治療をするのかまでは分かりませんが(抗真菌薬でも投与するのでしょうか?)もし発見した場合は獣医さんに相談するといいそうです。

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