皆さまこんにちはこんばんは。ケモミミ本舗です。
東北の水害が大変なことになっています。
ボランティアによる片づけ等も始まっているようです。
1日も早い復旧をお祈りいたします。
毎日暑いですね。
気温もそうですが湿度も高くてツラいですよね…少なくとも屋内ではエアコンは必須です。
ただでさえ高い電気代がさらに高くなるのが大変ですが、背に腹は変えられません。
それにしても電気代はイタイ…😿
さて、「食事で暑いときに注意しなければならないこと」となれば必然的に「食中毒」と出てくるかと思います。
先日もうなぎの弁当を食べたことによる食中毒で、100人以上の体調不良者と1人の死亡者が出ました。
体力の少ない高齢者は特に注意する必要がありますね。
(下のリンクは2年前のブログです。さらっと食中毒について書いてあります)
よく役所から「食中毒警報」なる連絡が入ると思いますが、あの警報の基準は
・気温30℃以上が10時間以上継続することが予想されるとき。
・24時間以内に急激に気温が上昇して、その差が10℃以上となることが予想されるとき。
などとされており(自治体によって多少違うかもしれません)、これらの条件が満たされると、その自治体で食中毒が出ていようといまいと関係なく警報が出されることになります。
(一度出されると48時間継続されます)
基本的に食中毒は季節を問わない(冬にも当然あります。リステリアもそれですね)のですが、この時期は特に細菌が増殖しやすい環境になりやすいので、こうやって役所から注意喚起がされるというわけです。
食中毒を起こすものとしては
細菌、ウイルス、動物性自然毒、植物性自然毒、寄生虫、化学物質、等
があります。
これらの中には「増殖」という過程を経なくても食中毒を起こすものもありますので、その点を留意する必要があります。
(「食中毒を起こす物質」の中には、一般的に細菌がなくなると言われている「高濃度の塩分」や「高温」の中でも生き残って食中毒を起こすものがあります)
が、この時期は高温多湿による細菌の増殖が容易ということで、「いわゆる」食中毒に注意する必要が出てくるわけです。
細菌検査をするときには、一般的なものの温度設定では37℃設定で行われます。
栄養が入った培地に検査をする材料をまいて、そこからどれくらい細菌が増殖するかをみて細菌量を推定するのですが、「細菌が活発に増殖するための温度帯」としてこの設定で行われていることから考えても、この温度に近づきやすい夏場の台所は細菌増殖のかっこうの場所になり得る、ということです。
細菌は(概念的に)倍々で増えていくので、元々の「細菌数自体を少なくする」ことが基本となります。
よく、夏場の食中毒の予防3原則、などと言って、つけない、増やさない、やっつける、と言われますが、このうちの「つけない」と「やっつける」に相当する部分ですね。
手洗いをするとかしっかり火を通すとかはまぁ当然なのでおいとくとして、無意識にやりがちなのが、口をつけたまま飲み物を置いて後で飲む時に細菌が増殖してしまっている、といったような、口をつけた飲食物を放置してしまうこと。
多分想像以上に細菌は増えているので、お腹が弱い自覚のある方はコップに移してその都度飲み切るようにするとか、せめて都度冷蔵庫にしまうクセをつけるとかした方が無難かと思います。
先日のニュースであったうなぎの弁当であったような黄色ブドウ球菌の場合は細菌の増殖による食中毒としてはちょっと別格で、食品中で増殖するときにエンテロトキシンという毒素を産生しこれが食中毒の原因となります。
厄介なのが黄色ブドウ球菌自体は普通に存在する細菌であるところです。
手のひらなんかに普通にいます。
エンテロトキシンは熱抵抗性も高く通常の殺菌工程では残ることもあるので本当にめんどくさいです。
ここでも「つけない」が大切になるわけですね。
2枚貝からの感染で知られるノロウイルスも夏場に多く発生する食中毒です。
これの厄介なところは感染力が異常に強いところです。
防御をしっかりしたつもりでも感染者の吐瀉物処理などにより感染してしまった、なんてよく聞く話です。
家族でノロが出た時は神経質すぎるくらいにしっかり防御して対応した方がいいと思います。
食中毒は原因物質によって症状もさまざまですが、一般的な症状である嘔吐や下痢は程度によって本当に驚くほど体力を奪います。
元々体力の少ない子どもやお年寄り、また体の弱い方はそれだけで命にもかかわる可能性もあります。
暑いともろもろやる気がなくなりがちなのに食中毒まで気にしなければならないのはほんとに大変ですが、「つけない」ための手洗いは他のさまざまな感染症予防にもつながります。
粛々とやりつつ、夏を楽しく乗り切りましょう!