皆さまこんにちはこんばんは。ケモミミ本舗です。
今回は簡単に、地方公務員である家畜保健衛生所の獣医さんがどんな仕事をするのかご紹介しますね。
家畜保健衛生所はなんのためにあるのか
家畜保健衛生所の大きな柱は家畜防疫
皆さん、家畜というと何を思い浮かべますか?
牛、鶏、豚、あたりでしょうか。
実はミツバチも家畜なんですよ。なので家畜保健衛生所(ここからは家保と言いますね)ではミツバチの検査も行います。他には山羊や羊、ダチョウなんかも家畜です。
実はすごいトリ、ダチョウ
最初に「家畜防疫」と書きましたが、これの意味するところは、国内で発生すると畜産業に大きな損害をもたらす家畜の伝染病の発生を、検査を行うことで未然に防ぎ、発生した場合には早期に発見・対応するというものです。
鳥インフルエンザの発生や豚熱(CSF)の発生が記憶に新しいと思いますが、あれらも全て現場は家保職員を中心とした「家畜防疫員」が対応します。
家保は地方の公的機関であり、法律で各県に1カ所以上の設置が定められています。
(ボスは各県の県庁にある畜産課、大ボスは農林水産省です)
全ての公務員がそうであるように、家保の職員も憲法の遵守を誓い、法に則って仕事をします。主な法律は「家畜伝染病予防法」ですね。
防疫のホントの最前線で闘う獣医さんです!
(現実は農家さんの怒りや涙と国側の言い分にはさまれてヒィヒィ言ってたりするんですけどね…)
仕事の相手である農家さんは勉強熱心な方も多く、生半可な知識で適当なことを言っているとすぐに見限られます。(大学を出てからの方がむしろ勉強量は増えるかも…)
ただ、女性だからと言って軽視されるようなことは少ないので、女性でも思い切った仕事ができますよ。
家畜防疫だけではない!多岐にわたる業務
他にも家保が行う仕事はたくさんあります。
家畜の糞尿を処理する堆肥施設などの調査、開業獣医さんや動物用医薬品を扱うところへの立入検査、病気の相談やそれに伴う検査等々…あげればいくつも出てきます。
今後ますます重要な役割を背負っていく家保
近年、気候の変化や物流の変化、人の往来の変化から、以前にもまして海外からの恐ろしい伝染病の侵入を予防することが大切になってきています。人のコロナの発生による影響もじわじわと響いてきています。
(伝染病が発生した時に必要な物資がコロナ対応に必要な物資と重なるため)
家保の責務は安全で安定した家畜を安心できる形で消費者の皆さんへ届くようお手伝いすることにあります。
これから少しずつ家畜の病気やそれにどう対応しているかなども書いていこうと思いますので、よろしければまた覗いてみてくださいね。