骨の話

皆さまこんにちはこんばんは。ケモミミ本舗です。
今日は骨の話。

骨の役割

骨は体を支えるために必要な構造物であり、血液を作り出す重要な器官でもあります。
硬くてしっかりしていますが体の他の器官と同じく常に代謝が行われているので実は常に「フレッシュ」な状態になっています。
この辺り「見た目」と「たたずまい」がいつも変わらないので何となく不思議な感覚になりますよね。

骨は「常に壊され」、「常に作られている」

具体的に言うと、骨の組織は主に破骨細胞(はこつさいぼう)と骨芽細胞(こつがさいぼう)によって形成・維持されていて、破骨細胞は骨を分解する役割を担当し、老廃物の除去やカルシウムの放出を行います。
これに対して、骨芽細胞は新しい骨を生成する役割を果たします。骨芽細胞は骨の表面で活動し、カルシウムやリンなどのミネラルを使って新しい骨組織を作り出すプロセスを促進します。

したがって、破骨細胞と骨芽細胞はバランスを保ちながら、骨のリモデリング(再構築)を実現しています。これによって、骨は常に変化し、適切な強度や形状を維持していることになります。

「血」も作っちゃう骨

骨髄という言葉はよく耳にしますよね。
「血」はここで作られています。

実は「血」は赤いもの(赤血球)だけを指すわけじゃないんです。
白血球、血小板など血液環境で必要とされるものを指して「血液」と扱われています。

なので「血」を作り出す能力を持つ骨髄にはそれらの「元」となる「造血幹細胞」が存在し、これらから「血」が作り出されることになります。

赤血球にも白血球にもいろいろなれちゃう細胞を作っちゃうなんてほんと効率いいことしますよね、生体って。

組み合わせで形を作り維持する骨

骨の数って考えたことあります?
たくさんある事は容易に想像できますよね。でも具体的にとなると…
う〜ん、100個くらい?

実はどんな動物でも通常200個以上の骨が組み合わさり、それぞれの生物の形を完成させています。

すごい数ですよね!

レゴブロックを200個以上使って何かを作ることを考えてもそれが簡単なことではないのが分かりますよね。

人間と動物の骨の違い

基本的に脊椎動物は構造物が共通していて、頭は一つ、目は二つ、口は一つ、手足は全部で4本、となっています。

動物種によって骨の数は異なりますが、だいたいが210個前後です。

個数も機能も似たような構造物が「人」と「動物」の見た目を「形だけで」ここまで変えることができるなんて面白いですよね。

よく言われるのが首の骨の話で、個数は7個で共通しているのに人とキリンではあんなに長さも強さも違います。
さらに指の骨も顕著で、有名どころでは馬の足も進化の中で「中指」が発達して「中指だけ」であんなに力強く走ることができています。

面白いところで言えば、人の鎖骨は肩関節を作る上で重要な役割を持ちますが、あんなに柔軟な動きをするニャンコでは鎖骨は退化してほとんど役に立っていません。

骨の柔軟性?

骨はひとつひとつを見れば頑固なまでにその形を維持し、曲がることを知りません。

動物がいろいろなポーズをとることができるのはひとえに「関節」という存在があるおかげです。

ガンダムのプラモに二重関節ができた時はその動きの自然さに驚かされましたが、脊椎動物は二重関節を必要とせず滑らかな動きが可能となっています。

まぁ構造としては骨の組み合わせだけではなくもっと複雑なものになるんですが、大まかに見れば、いい感じに骨が組み合わさって、いい感じに曲がる場所が形成されているので「柔軟な動き」が可能となり歩いたり首を持ち上げたり物をつかんだりできるようになっているんです。

ここでもやっぱり、生物すごいな、なんていう幼稚園児みたいな感想が出てきてしまうわけなのです。

まとめ

脊椎動物の形をそれぞれ「そうあるものにしているのは基本構造としての骨なので、ある意味骨はアイデンティティの根幹になってると言えます。(「骨」だけに!)

その生物の生態に合わせていい感じに形を進化させてきた骨って色んな意味で不思議で面白いと思います。

機能としては共通しているのに動物種によってここまである意味大胆に形を変えてくるなんてものすごく振り切ってて好感が持てます。

生物単体で見ても幼年期から老齢期にかけても変化していくのは見てて本当に面白く、興味深いです。

年齢を重ねるともろくなる一方の骨ですが、最期までいい関係でいられるといいですよね。

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