コロナの治療薬とネコの関係
Close-up of female vet in protective gloves examining the pet with stethoscope in vet clinic

皆さまこんにちはこんばんは。ケモミミ本舗です。

コロナ関連の話は今までもいくつか書いてきました。

私の基本方針はいつだって「早期発見早期治療」「分からないものに対しては可能な限りの対策を行う」で一貫していますので、新型コロナについても当初から同じ見解を持ち続けています。

つまり、個体の状態に合った防御(予防)を行いつつ、感染が疑われる段階になったら早期に確実に「検査」を行い、感染が確認されれば実態に沿った「治療」を行う、ということです。

予防は、新型コロナの場合は老齢であればワクチン、それ以外ではマスクと換気手洗いですね。
そして、感染確認後の治療、となっていきます。

コロナの場合は抗ウイルス薬が有効とされています。
私はこの抗ウイルス薬については是々非々で、状況に応じて使う時もある、といったむしろ使用慎重派なのですが、コロナについてはもうアイツは別格なので最初から可能であれば摂取すべきという考えです。

コロナってほんとに厄介なウイルスなんですよ…よく分からんし…

さて、そろそろ本題に入りましょう。

コロナとネコチャン

この2つには実は深い関係があるんです。

ネコちゃんを飼っている方はよくご存知かと思いますが、猫でコロナと言えば「猫伝染性腹膜炎(FIP)」が最も恐ろしい病気として挙がると思います。

我々年寄り世代の獣医師から見れば長い間「不治の病」として有名でした。
(もちろん治療法が全くなかったわけではありませんが現実的ではありませんでした)

それがなんと、救世主がやってきまして。

新型コロナの治療薬としても一躍注目されたラゲブリオ(モルヌピラビル)の投与で相当数のFIPが寛解するらしいんですよ。

あらかじめお断りしておきますが、当方ペットは全く分からないポンコツなので当然ラゲブリオでの治療などしたことなどなく、完全にネットと論文の受け売りです…すみません…

ただFIPを発症した猫は実際に見たことはあるので、ああいった子たちが今後は治療できていくのかも、と感慨にはふけってしまいますね。
(ただ、いかんせん治療するのに大金がかかるようです。無保険治療になるので仕方ないですね…)

コロナウイルス自体ちょっと普通のウイルスと違うので(個人的見解)、感染状況が好転する治療薬が存在する、というのは本当にありがたいことだと思います。

今政府が準備した抗ウイルス薬の使用期限が切れるとかで大量廃棄が予定されているらしいですが、なんとももったいない話だと思います。


最後に、ちょっと話がずれますが、猫飼いの皆さまに改めてお願いします。
こういった不幸な子たちを減らすためにも外飼いは絶対やめてくださいね。
特に多頭飼いのご家庭では感染の機会が増えてしまいます。
FIPは主に若齢の猫がかかりますが若齢以外でも外飼いの危険性はたくさんありますので。

おすすめの記事