皆さまこんにちはこんばんは。ケモミミ本舗です。
今回は牛の解剖のお話。
地方自治体にある公務員獣医さんのいる家畜保険衛生所というところでは、病気になった家畜の死因や原因を調べるためにいろいろな検査を行っています。
その中の1つが解剖です。
病変を肉眼で確認できますし(農家さん自身が解剖に立ち会うことも多いです)、そこから病原体の検査や組織の検査へと広げていくこともできますので、検査の入り口として今でも多く行われています。
生きている(死にかけている)家畜を安楽死させて検査することもあります。
家畜は経済動物であり、また伝染病であった場合の周りへの被害も考えなければいけないので単純にかわいそうだけではダメなんです。
解剖の話に戻りましょう。
牛を解剖するためにはたくさんの道具を使います。
牛はでっかいので、道具もでっかいのを使います。
解剖刀
ノコギリ
バケツ
スコップ
手押し車
これらを総動員して解剖します。
道具は大雑把な感じに見えるかもしれませんが、実際の解剖はとても繊細です。
解剖する前から解剖は始まります。
痩せている、太っている、各部位のバランス、目の状態、毛艶、お尻の汚れ具合、皮膚の状態(爪の間も見ます)、全てが情報です。
先入観なくそれらを観察していきます。
………ここから先も聞きたいですか?
それはまた後日に取っておきましょう。
ところで、ひとりで解体できるか?ですが、答えは「もちろん」です。
(文中のイラストはいらすとやさんから使わせていただきました)